中小企業の財務改善(貸借対照表)

中小企業がどのような貸借対照表を目指したらよいか

中小企業・零細企業、あるいは個人事業の経営者の皆様、経営改善のために財務情報を活用していますか?
税理士さんに任せっぱなしになっていたり、パソコンのソフトで入力しているだけになっていませんか?

 

銀行から資金調達をするにしても、経営計画を立てるにしても、現在の財務状況を把握し、どうあるべきかということについて頭に入れておくことは非常に重要です。

 

損益計算書や貸借対照表を見ることで、読み取れる財務情報は多くあります。

 

資金繰り管理上も常に財務的な情報を把握したうえで行うことが肝要です。

 

財務諸表の中で、貸借対照表は、ある時点における資産の状況や、負債・資本の状況をわかりやすく表したものであり、これを見れば、どのような財務状況なのか、どのような課題がありそうかということについて多くの情報を得ることができます。

 

安定した企業の貸借対照表の形

現時点での自社の現状に課題があったとしても、より良い形というものがわかっていれば、それを目指して改善していけるというものです。貸借対照表についても、業績の比較的良い企業がどのような状況になっているのかを見ると参考になるかもしれませんね。

以下は、とある企業の貸借対照表の形を現したものです。

中小企業が目指すべき貸借対照表の形

  • うちの業界では、このような形にはならない
  • 全然違うし、非現実的だ
  • 理想ではあるけど現実は厳しい

という意見もあるかもしれませんね。しかし上記の貸借対照表は現実の企業のものでありますし、実際にある以上は実現も可能な形です。業種・業界が違っても、目指すべき方向として参考になる部分もあるのではないでしょうか。

 

特徴的なのは、流動資産・純資産が比較的大きく、固定資産や負債が比較的小さいということです。

この形は、お金を残していくためにも実現するのが望ましい形でありますので、常に頭に入れておいた方が良いでしょう。

 

まず、流動資産が比較的大きいという点について。

流動資産は現金・預金をはじめ売掛金や商品など、経営を行い収益を上げるうえで必要になる基本的な資産です。また、売掛金や商品など、比較的短期間のうちに現金化が可能な資産であり、資金繰り上も重要です。

固定資産た非常に大きく、資金を固定してしまうような状況ですと、資金繰りが非常に苦しくなってしまいます。大きな固定資産を持っていても、それを有効に使って現金や売掛金として流動資産も適切な規模で増加できる必要があります。

 

純資産が比較的大きいという点についてみますと、

これは資金の調達の源泉が、自己資本と本業での利益を中心に行えているということであります。

負債には期限が来るまで支払いを行わなくてもいいという「期限の利益」というものが確かにありますが、借入をはじめとした負債が過多になると、利息負担だけとっても非常に大きくなり、支払い時期において資金繰りに影響が出るリスクも出てきます。

利息や借り入れの支払いは当然本業のもうけの中で行っていくことになりますので、最終的には純資産が大きくならないと返済できないということになってきます。

負債が悪いということではなく、純資産を増やす中で必要な額を借り入れるという形が重要になるのです。

 

貸借対照表の形を良くすること

貸借対照表の「良い形」を実現するためには何をすればよいでしょうか?

 

  1. 流動資産の割合が増えるように意識する
    手元の現預金の確保、営業努力による売り上げの確保(売掛金増加)、売れ筋商品の確保・生産が必要です。
    もちろんただ大きくすればよいのではありません。流動資産の中でも「在庫」については、過多になると資金繰りを悪化させてしまいます。作りすぎ、仕入すぎに気を付け、無駄な在庫は持たないこと。売掛金も単に売り上げを上げるだけでなくしっかりと「回収」まで管理することが重要です。
  2. 固定資産の割合が減るように意識する
    固定資産は収益を上げていくためには非常に重要であり、時として競争力の源泉になります。
    大切なことは、自社の目標に対して、効果的な固定資産に投資できているか。持ちすぎは資金繰りを悪化させてしまいます。 過大な固定資産を持たないように注意が必要です。
  3. 負債の割合が減るようにする
    運転資金や投資資金のために負債は必要になるものです。それ自体は否定されませんが、自社の規模などを鑑みて適切な範囲かどうか。利息負担が大きすぎないかは注意が必要です。借入金の返済のためには、しっかりと営業利益を出していく必要があります。返済計画に即した収益の計画が必要であります。
    資金繰りの観点からみると、支払い期日を自社に有利に設定し、支払いまでの期間にある程度余裕を持つことも大切です。これも程度の問題です。
  4. 純資産の割合が増えるようにする。
    最終的な利益により純資産が増えていくことになります。経営の結果獲得できたお金です。これを着実に増やすことが中小企業の経営においてもっとも重要です。
    節税のために、車を買ったり、不要な資産を買ったりしていませんか?必要であれば使うべきですが、「節税のため」という考えは危険です。しっかり税金を払い、純資産を増やしていくという考えとのバランスの中で考えましょう。

 

 

貸借対照表の形としては、「資産については上の方が大きく、純資産については下の方が大きく」なるように意識しましょう。

そういったことを意識したうえで、まず何から取り組んでいくのか?

経営改善において、財務の情報を適切に把握しつつ考えると考えやすいかもしれません。

 

個人事業主さんの場合も同様で、資本金は「元入金」という言葉になりますが、だいだい同様の概念で財務情報を読んでいく必要があります。

 

財務状況がいきなり改善するということはありません。

現状を踏まえ、収益を上げていく中で実現できることです。ただ目指すべき山の高さは常に意識しないといけません。

その情報は財務情報から多くを得られるものです。

 

経営改善、経営力向上、資金繰り改善についての経営相談を承っております。

経営が悪化する前に、あるいはさらに改善したいと思った時にいつでも相談してください。

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