中小企業の経営で実現すべき2つの数字とは
中小企業の経営者の多くが厳しい経営環境の中、悩んでいます。金融円滑化法も失効すれば、新たな資金調達ができずに苦境に立っていく中小企業・零細企業も多いでしょう。
そのような厳しい現状の中、中小企業・零細企業が実現する必要があるたった二つの数字。
それはなんでしょうか?
もちろん
- 売上
- 利益
です。
何だ、当たり前のことではないか!!と思われた社長もいらっしゃるかもしれませんね。
では、「売上」「利益」をなぜ上げる必要があるのでしょうか?
売上・利益をなぜ上げる必要があるのか
当然のこととして考えられる売上と利益。これがなぜ必要なのか?ということを考えて見たことはあるでしょうか?
・従業員の給料を払うため
・生活のため
・お客様の喜ぶ顔が見たいから
・社会貢献のため
・借金返済のため
・自己実現のため
どれももっともな考えですね。
でも経営改善や目標達成という点でがんが得ると若干曖昧な表現です。
もちろん、これらは極めて重要な事であります。「会社が何のために存在するのか?」という理由を追及していく際に経営者や従業員の想いを表現するものとして重要ですし、なくてはならないものです。
しかし、このような崇高で理想的な目標とは別にもう少し原始的な理由があります。
それは、「損益計算書」「貸借対照表」の形に良い影響を与えるため、です。
何をいまさらと言われるかもしれませんが、損益計算書や貸借対照表は経営の「結果」として制度的にも定められているものであり、数値表現が可能なものです。
根源的には、これらの財務諸表という経営の「通信簿」の形を改善していく必要があるから売上と利益を上げる必要があるのです。
ここが悪くなっていくとどうなるか。。。
そうです。倒産ですね。
経営者として、財務諸表をじっくり眺め、売上、利益をどのように上げるのか毎日考えているでしょうか?
経営上の様々な取り組みが売上・利益にどのような影響を与えているのかという視点で経営を改善できているでしょうか?
現状の経営の問題点と解決する際の目標を数値で表せているでしょうか?
中小企業・零細企業が変化を起こすべきもっとも大きな「変数」。それが売上と利益です。その変数にどのような働きかけができていますか?働きかけができていないということは、現状維持が続くということです。それで経営は改善できるでしょうか?
突き詰めていくと、経営上に働きかけができる「変数」は絞り込むことができるはずです。
それは会社ごとに異なってくる部分もあります。それが自社における独自性につながります。
毎日財務諸表や試算表、預金通帳を見てそれが想像できるでしょうか?
社員は自分たちの行っている行動が経営にいかに影響を与えるのかを知っているでしょうか?
経営改善のきっかけは必ずあるものです。
変化を作りたい。そのためにどうすればよいかわからないという気持ちが少しでもあるなら、いつでも経営相談承ります。
ともに考えてみましょう。