経営の血液ともいえる経営資源 - 金・事業資金
経営を成功に導くための5つの経営資源(人・物・金・情報・時間)を起業準備段階でいかに準備しておくか、あるいは、開業後にいかに充実させていくかが事業の成功には非常に重要です。
今回は、その中の、「お金」です。
事業開始と事業継続には、当然お金が必要です。
開業準備にかかる費用だけではありません、事業が軌道に乗るまでの生活費や従業員の給料も計算に入れておかないといけません。2年目からは税金などもかかります。
また仕入をしても売上があがり、現金として手元に入ってくるまでにも時間がかかります。
仕入れすぎ、在庫の持ちすぎで、資金が回らなくなってしまうということもよくあります。
開業資金を調達する
独立開業を決めても、事業資金が潤沢にあるとは限りませんね。
多くの人が起業する場合に、資金調達をするわけです。いきなり銀行にいっても借入できないので、日本政策金融公庫などから開業資金を調達したりすることになります。
その場合でも、自己資金をある程度準備していないと十分な借り入れはできません。
新規開業融資に関しては、借入金の総額の3分の1以上の自己資金が必要という要件もあります。
準備段階から、事業に必要な資金を見積もり、計画的に準備しておく必要があります。
また、借入するには当然事業計画が必要です。
ここで注意が必要なのは、事業計画は、受験のテストではありません。本に載っているテクニックのような感覚で計画を立てて、もしうまく借りられても、事業がうまくいかなければ、その後非常に苦労することになります。
戦略的な視点と現実的な事業計画を準備し、しっかり返済できる照明ができるように準備しましょう。
それができなければ、まだ起業・開業は少し早いでしょう。
計画的にそして低コストに
開業準備段階の経営計画や、開業後の事業の両方について戦略的かつ、財務面でしっかりと現金を回していく必要があります。
ですので、計画段階から低コスト運用ができるような準備が必要です。
業者の言われるがままに設備を準備したり、自分のこだわりと戦略の整合性を取らずに、投資をしてしまったりすれば、無駄が生じてしまいます。
売り上げに貢献する投資かどうか、もっと低コストでできないかどうかということは、常に意識して、計画に織り込んでいく必要があります。
そして、開業後の資金繰り計画や、営業目標の管理まで含めて回せないと資金繰り面で一気に悪化する可能性がありますので、要注意です。
起業を決意した瞬間から準備は始まります。人脈や商品の準備とともに、事業資金の準備も始めましょう。資金が乏しい場合は、開業のタイミングを少しずらす勇気も必要です。
開業時の事業計画などもご相談下さい
起業・創業に事業計画は必須です。
ところが、買い入れをするための対策としての計画になってしまっている経営者がよくいます。
計画は「使うため」にあるのです。
そのような視点で、事業計画の策定のご支援もしておりますので、気軽にご相談くださいね。