中小企業の資金繰りを安定させる目安を持とう

中小企業の経営でどの程度の財務状況をつくりだすべきか

中小企業・零細企業の資金繰りについて何度かコラムにて書いておりますが、経営上資金繰りにキュウキュウになる状態は是非とも避けていただきたいと思います。そのなかで、財務的な側面からどのくらいの状態にすれば資金繰りが楽になっていくのかということも理解していただきたいと思います。

 

全体としては、

  • 本業での利益(営業利益)をしっかり出す
  • 営業での資金の獲得力からみて無謀な投資は避ける
  • 借入過多の状況をつくりださない

ということが必要になるわけです。

 

そして短期的には、運転資金としての現金も確保しておくということも必要です(運転資金についてはこちらのコラムもごらんください)。

 

では、財務的に見るとどのくらいの状態が適正なのかを考えて見ましょう。

まず、借入の状態についてです。

借り入れについては、「借入過ぎない」「しっかり返す」という当たり前と言えば当たり前のことが求められているのです。

借入過ぎていないかどうかの一つの目安として、

借入金月商倍率」 というものがあります。月商の何倍くらい借りているのかということですが、月商と比較して4倍を超えるようですと借り入れが多すぎる状態に入っていると考えた方が良いでしょう。

この倍率を低くしていくためには、

  • 借入金の返済を進める
  • 売上高を伸ばす

ということが必要になります。上記は本質的には同じことを言っています。返すためには売上が必要ですので、経営として収益力を高める戦略と取り組みが必要ということです。

 

次に、返済能力を理解するという視点から見ると、

債務償還年数」というものがあります。自社の営業における収益(キャッシュフロー)で債務が何年で返せるのかということですが、数値上は10年未満でないと危険と考えましょう。これも最終的には収益力をいかに付けるのかということがポイントになります。

 

そして財務的な安全性という側面からは、「自己資本比率」が一つの目安となります。自己資本比率はできれば4割程度を目指していきたいところです。2割を切る場合は、かなり負債過多の状態と考え対策を進める必要があるでしょう。

 

現状資金繰りが苦しいとお考えであれば、上記のような指標の現状と理想の状態を比較して、どのくらいの取り組みを行うべきなのかということについて「当たり」を付けてみましょう。短期~中期的に目指すべき財務目標が見えてくるはずです。

 

  • 借入金月商倍率が適正になるための借入金の水準と収益の水準
  • 債務償還年数が適正になるための借入金と収益の水準
  • その結果として自己資本比率がどうなるか
  • 見えてきた収益・財務の状況から手元の運転資金がどれだけ必要か

こういったことが見えてくるはずですね。

 

それを踏まえたうえで、戦略の構築を進めていってみましょう。

 

資金繰りに目を向けるだけでも、さまざまなことが浮かび上がってきます。是非、現状の把握から始めてみてください。

中小企業・零細企業・個人事業の経営者様の経営相談・経営戦略策定のページ中小企業・零細企業・個人事業の経営者様の経営相談・無料経営診断のお申込みフォーム遠方の中小企業の経営課題もWEBのビデオ通話を活用して相談承ります経営戦略策定と実行をまずは自社でやってみたい経営者様には、無料の小冊子を進呈いたします自社の現状を確認したい経営者様はまずは経営の自己診断をしてみましょう CONSULTING OFFICE 3S お電話でのお問い合わせ